仲間りょう×小山ゆうじろう同い年対談

2.ツッコまないふたり

仲間
僕は中学の頃、授業中に友達と落書きを見せ合って笑った方が負けみたいな遊びをしてたのが「画で笑わせる」という精神に繋がっている気はします。
小山
実は今日事前にネットで「仲間りょう」を検索してきてて(笑)なんかのインタビューで仲間先生が「これまでのギャグ漫画はボケとツッコミがしっかり存在するものばかりだったから『磯兵衛』はそうじゃなくて画で笑いをとりたかった」ということを言ってて、この考え方は僕と全く同じだ、同志だ!と感動しました。たぶんですけど、単純に理詰めの台本で笑わせるというスタイルのギャグに飽きていませんか?
仲間
そうですね、台本で笑わせに行く派ではないですね。『斉木楠雄』が始まる前後2年くらい短期でギャグ漫画が何本も終わっていく時期があって、あの流れを見てて「このツッコまない作風ならいける」と思ったフシはあります。結局、『斉木』が極めて新しいギャグの形をとりつつ企画も強い中、他が『斉木』以前のスタイルをやってて、そりゃ敵わないよって感じてました。今も『斉木』の存在は大きいけど、『磯兵衛』はスタイルが違うから違う意味で目立てるし、棲みわけはできてると思ってます。その意味では、『磯兵衛』でもツッコミを時々使ってしまうことがあるんですけど、『アゲ太郎』では一切ツッコまないじゃないですか。僕も本当はそれがやりたいんですよ。ツッコむと「ここが笑いどころ」っていうのがはっきりしちゃうじゃないですか。
小山
僕も全く同じせめぎ合いがあって、『ジェントルくん』の時はこの『アゲ太郎』のスタイルがまだできてなかったんで、担当からガイド役になるキャラを1人つくった方がいいと言われ、むりやり視点ツッコミキャラをつくったんです。けど、それも本当はやりたくなくて。ピンポイントでギャグというよりは全体通して笑ってほしい、絵で笑ってほしい、オッサンが出てきただけで「なんだこいつ」ってなってほしいという気持ちがあるから、ボケツッコミで成立させて「さあ笑ってください」というスタイルは狙ってないですね。でも、DJで会社起業して上場してる屋敷ってキャラがでてくるんですけど、それが「アゲてんじゃねーかー」ってのはさすがにギャグですけど。
↑アゲ太郎のライバル屋敷が上場したシーン。アゲてる。

仲間
そこはギャグだったんだ(笑)単純にうまいと思っちゃった。
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