A.1:全3回通して、あまり深く考えずに描いた、という作品にはあまり興味を惹かれませんでした。僅かなペジで良いという唯一無二の賞なので、そのぶんその数ページを何度も見直し、無駄を徹底的に省き、長所を徹底的に伸ばす。そのように試行錯誤を何度も繰り返した形跡のある作品にこそ、濡れ手で粟の大金を持って行って頂きたいです。
Q.2 投稿者へ、激励の言葉をお願いします!A.2:3日で1pを描き、計3pで大賞を取ったとすると、日給にして(最大)6万円。バイトと比べて恐ろしく美味しい賞です。これだけの日給を1日で稼ぐにはどれほどの努力やリスクを踏まえなければならないか?そんな気持ちで、1p1pに命を賭けて制作してみてください。何も考えないで良いように見えて考えれば考えるほど結果になる賞なので、熟考の片鱗が見える作品を楽しみにしています!
※年齢は全て受賞当時のものです。
なんといってもこの書き出しだけで応募できるのがこの賞の醍醐味!コスパ最高!
トップ評価の1作品は、憧れのあの作品や作家さんに混じって少年ジャンプ本誌に掲載されるぞ!その他の受賞作も増刊に掲載!
準入選以上の評価を得た作品には、審査員の松井先生がその冒頭を広げた続きのアイデアを考案!!
アナログ、デジタル、Twitterの各種投稿スタイルに対応!週刊少年ジャンプ主催の漫画賞では唯一だ!
入選:30万円、準入選:15万円、佳作:5万円と豪華賞金アリ!しかも今回から投稿時18歳以下であれば賞金が倍額になるぞ!
第1回募集時に松井優征先生が回答したQ&Aを掲載中!
Q1.A1.
こればっかりは「思い付き」で、突然頭の中に浮かんだものです。ただ、読み切りであっても連載であっても、早い段階で読者の目を引き付けることは不可欠だと思っていたので、運よくそれに該当する場面が思い付いたこの瞬間からこのパッケージでお話を描いてみようという企画がスタートしました。そういう意味でも、この作品は「描きだしがほぼ全て」と言えると思います。
A2.
自分の場合は、気負ってネタを探して上手く行った事は今のところありません。日常を普段通りに過ごして、自然体でネタが降りてくるのを待つやり方で過去二作を作りました。ただ、「いいネタが通り過ぎたら絶対に逃がさないようにしよう」と待ち構える姿勢だけは、日常から持ち続けるように意識しています。
A3.
[A1.]で言ったような、ストーリー上、世界観上で重要な場面がまず浮かぶ事が多いです。それに合わせて、例えばその世界観で最も力を発揮できるキャラはどういう形かを考えると、自然とキャラ像が形作られていく事が多いです。
A4.
あまり見た目重視でキャラを作った事は無いし、それで上手く行った事もありません。殺せんせーの場合は、設定上、倫理上も人間にやらせてはいけない立ち位置のキャラだったので、、自然と人間から最も離れたフォルムを選択していました。
A5.
「ファイアスノーの風」という昔のジャンプの連載作品で、主人公の初登場シーンが、ヒロインが水を飲むすぐ上流でキラキラと立ちションをするシーンでした。「初手でインパクトを残す」という一点においてこれほどのシーンもなかなか無く、この質問が出た時点ですぐにこの作品が思い浮かんだほど、この作品を知っている人の中には絶大な印象を残しているのではないでしょうか。
A6.
最初の頃は平坦な導入の漫画ばかり描いていたと思います。ですがそれで結果が出ず追い込まれた時、残された手はインパクト勝負しかありませんでした。自分には、絵の上手さなどで読者を引きつける事は出来なかったので、とにかくインパクトで引き付ける事、引き付けるポイントを一つでも多く作る事を意識するようになりました。特に新人時代は、読者の目がまだ離れない「2ページ目」までに引き付ける事を強く意識しました。まさに、この賞でいう「描き出し」の部分です。結果として、「描き出し」を強く意識する事こそが、自分にとっての連載の近道となったのは間違いありません。
A7.
真にインパクトのある描きだしを描こうとするには、頭のネジを一本外すような、ギャグ漫画を描くのに近いパワフルな姿勢が必要だと思います。ストーリー、世界観、設定、キャラ、絵......短いページの中でスポットを当てるのはどこでも構いません。「この漫画、最後まで見てみたくね?」という読者への問いかけだけを胸に、僕の想像の斜め上を遥かに上回るような爆発力を持つ力作を期待しています!
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第2回募集時に松井優征先生が回答したQ&Aを掲載中!
Q1.A1.
受賞者さんと話をして多かったのが、「終わりまで仕上げる決意がなかったけどこの賞なら自分でも出せると思って応募した」という応募動機でした。普通ならジャンプに来ない経歴の作家さんもいて、そういう人たちの受け皿になれただけでもこの賞をやった意義があり、嬉しかったです。また当初の目論見通り、新人さんの漫画力を図るだけが目的なら、たった数ページでも十分だともわかったのも収穫でした。
A2.
第1回の傾向から考えると、「こっから先何も考えてないから誰か考えて」という作品より「ざっくりしか決まってないけどこういう展開がやりたい」という意思が見える作品の方が高評価になりやすいです。また、文章ではなく「絵で」作品を説明できなければ、インパクトある描き出しにするのは難しいです。ほんの数ページなので下手でもいいから気合を入れて、意気込みがビンビンに伝わるような力作を作ってください!!
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第3回募集時に松井優征先生から寄せられたコメントを掲載中!
①1,2回目の審査を経て改めて、どんな作品を本賞に求めますか?手軽に気軽に描かれた作品でも勿論構いませんし、それが出せるのもこの賞の良い所ですが、高得点を狙うのであればやはり、短い中にも沢山の工夫を詰め込むべきだと思います。具体的には、
①読者をひきつけるアイディア、ツカミがある事
②設定やキャラなどの情報を簡潔に説明できる構成力がある事
③読者が続きを読みたくなるようなヒキがある事
この三点を少ないページの中で満点クリアできる人は、読み切りでも連載でもほぼ確実に面白い漫画が描けると思います。
応募者にとってのこの賞の最大の魅力は、「少ない労力で自分の実力、センスの大半を編集部に伝えられる事」だと思います。「わずか数ページでわかるものか」と思われるかも知れませんが、漫画に長く携わった人間であればその判断が出来ると、過去二回の中で半ば確信しました。
「自分に実力はあると思うがフルで描く根気や覚悟が無い」という方は世に沢山いると思います。そんな方も、一度こういった賞で評価を受ければ何かが大きく変わるかもしれません。漫画家人生のスタートダッシュに、入口は手軽で奥は深いこの賞を選んでみてはいかがでしょうか。
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応募の決まり
■原稿枚数
・3ページ以上から7ページ以内
・左側のページから始まるように描いてください。
★アナログ投稿の場合、原稿の返却は致しません。コピーをとってから、原稿をお送りください。また、デジタル原稿を郵送で投稿する場合は、B4サイズの出力紙とデータを同封してください。原稿はレイヤー統合済みのPSDかTIFF形式で作成してください。解像度はモノクロ2値600dpi以上を推奨します。媒体は、CD-RかDVD−Rを使用してください。
■締切日
2021年5月31日(日)※当日消印有効
※フォーム投稿 及び Twitter投稿の場合は同日23時59分まで。
※投稿は未発表作品に限ります。
※デジタル投稿は本サイトの投稿フォームから。
■発表
2021年7月下旬発売(予定)号
■賞金と賞品
トップ評価の1作品は本誌に掲載!
入選 30万円+増刊に掲載!
準入選 15万円+増刊に掲載!
佳作 5万円+増刊に掲載!
最終候補 1万円
上のいずれの賞でも投稿時18歳以下なら賞金倍増ボーナス
■注意/原稿の最終ページの裏に、住所、氏名、年齢、職業、電話番号(連絡先でも可)、略歴を明記のこと。Twitter投稿の方は、選考が進んだ時点で漫画賞アカウントから質問のメッセージを送りますので、受け取れる設定にしてください。なお、受賞作品の出版権、上映・上演権、映像化権等諸権利は集英社に帰属するものとします。ご応募いただいた作品は、応募期間中(ご応募されてから、結果発表ページが掲載されるまで)は、他誌・他サービスの新人賞などに応募することをお控えください。