仲間りょう×小山ゆうじろう同い年対談

2.ツッコまないふたり

仲間
同い年っていうのを直前に知ったんですよね、ちょっと年上の人かなと思ってたんで。連載開始当時の連載陣って僕の上世代に5年くらい離れた85年生まれ前後の先生方が多かった。すこし離れてぽつんと僕。だから『ジェントルくん』が載った時は新鮮でした。

――小山先生は『磯兵衛』が出てきたとき、「俺にとっての新妻エイジがでてきた」って話してた(笑)
小山
それは『バクマン。』を読んだ直後で、自分を投影してた部分もあって…。探してましたね、エイジを。いろんな漫画家が自分にとってのエイジを挙げてて、例えば江口寿史先生が鳥山明先生と言ってたりとか、けっこうみんな芸風のベクトルがちょっと違うキャッチーな人を仮想ライバルにしてたと言ってる。僕は「仲間りょう」だと思った。
仲間
恐縮です…(笑)
小山
けど『バクマン。』見て一番共感したのは平丸でした。「さぼりてー」とかずっと言ってる。吐血とか血尿は無理だなって。
仲間
連載している人間にとっての『バクマン。』楽しみ方なんですけど、自分がいる地点の話を読みがちなんですよ。例えば「新人時代は亜城木夢叶の新人時代を読む」ってな感じで。「ああこうやってんだー」と。連載始まったら「連載こんな感じかー」と思ったり。漫画家にしかできない楽しみ方ですね。自分を投影しちゃいますね。
小山
なるほど。だから僕いま最初のとこが読んでて楽しいですね。やっと連載くらいのところ。
仲間
僕は『ジェントルくん』を見た時、「磯兵衛と似てる」と思いました。お互いかわった絵柄だというところもあるけど、それ以上に起承転結のテンポが同じに感じられて。ただギャグを並べて終わる読切って結構あるけど、しっかり主人公の見せ場を作ったりする感じが近いなと思いました。
小山
僕も『磯兵衛』を読んで同じことを思いました。磯兵衛と中島が見開きで春画を引っ張り合うシーンとかは特に「画で面白くしよう」みたいな姿勢がカッコいいと思って「あの見開きのあの感じ」というのをアゲ太郎でも意識してやることがあります。「ボケ連打型」じゃない所も似ている。
↑小山先生が意識しているという見開き。本誌掲載時「ザワッ」となった。
↑で、意識して描いたのがこの見開き。画ぢからが伝わってくる。
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