死神の力を失った一護は、高校3年生になっていた。霊圧を失い、普通に高校生活を送っていた。しかし、平穏に見えたその学園生活に、ひたひたと異変が襲い始める。一護の前に突如現れた男・銀城空吾。その男は一護に死神の力を取り戻させるという。

  一方、一護の周辺の異変をいち早く感じ取っていた石田が何者かに斬られる。その事実を知った一護は、銀城に接近することを試みる…。

 銀城は“XCUTION”という集団を率いていた。その集団は、“特殊な能力を持った人間”達の集まりだと銀城は言う。その能力は“完現術”(フルブリング)―――物質に宿る魂を引き出して使役することが出来る力。その力は、XCUTIONのメンバー全員の親が虚に襲われたことによって宿ったものであり、銀城達はその力を捨て去りたいと主張する。そのためには、一護に死神の力を取り戻させ、銀城達の能力を譲渡することが必要だと言う。

 その最中、XCUTIONのアジトに茶渡泰虎が姿を見せた…。茶渡は力を失ってからの一護は見ていることが辛かったと言い、一護に死神の力を取り戻して欲しいと願った。こうして、一護は死神の力を取り戻すための修行を開始することとなった。

【死神代行証】尸魂界の死神代行として正式に認められた証。一護がかつて死神であった事を証明する唯一の証拠だが、実は、隠された役割もあり…!?
【完現術(フルブリング)】物質に宿る魂を引き出して使役する力。完現術者と相性の良い、使い慣れた道具ならその「形」そのものを変える事もできる。チャドの『巨人の右腕』の能力もこれに該当する。