平子率いる“仮面の軍勢”との修行を経て、内なる虚をおさえこんだ一護は、虚化を会得する。その間、尸魂界では藍染の侵攻を冬、と予測していた。しかし、実際は織姫が藍染によって連れ去られてしまう。事態を重く見た一護は、虚圏と呼ばれる破面たちの居住区域に潜入することを決意する。

 虚圏で待ち受けていたのは、十刃と呼ばれる精鋭の破面達であった。現世でもまみえたグリムジョーやウルキオラ、ノイトラといった強敵と一護は刃を交えていくのであった。他方では、一護達の虚圏潜入を察知していた恋次やルキア、現世から一護に同行した石田や茶渡なども破面に苦戦を強いられていた…。

【虚圏】現世と尸魂界の間に存在する、虚の住処。見渡す限り続く砂漠のような光景と、作られた空が広がる場所。藍染たちの虚夜宮もここにある。
【十刃】 破面の中で特に戦闘能力の高い十体は1~10までの数字を与えられる。彼らは従属官と呼ばれる手下を従えることが出来るが、完全実力主義の集団で、自分よりも強いものが現れるとすぐにその立場を追われる。