藍染が空座町へ侵攻を開始することを決断したと同時に、尸魂界からの密命を受けていた浦原は、空座町で護廷十三隊を展開可能にするために、空座町のレプリカを作り上げていた。永き因縁、避けられぬ事態。遂に、藍染たちと護廷十三隊との全面対決の火蓋が切って落とされるのであった。

 護廷十三隊は、十刃の従属官に苦戦し、総隊長の出動を仰ぐこととなった。しかし、従属官を退けた後も苦戦は続く。一方、虚圏ではウルキオラと対峙する一護の姿があった。十刃で唯一という二段階の解放が可能なウルキオラに圧倒され、絶体絶命かと思われたその時、未だ見たこともない姿に変貌を遂げる。織姫の、石田の声も届かず、正に本能のままに、虚のような姿で暴虐の如き強さを見せ、ウルキオラを退けたのであった…。

 空座町では平子たち“仮面の軍勢”の加勢によって十刃を撃破したかと思われたが、その奥に控えていた藍染直属の部下、市丸ギン、東仙要によって再び壊滅状態に陥る。虚圏から駆けつけた一護、そして一護の父でもある一心、浦原も加わり、闘いは終極へと動いていくのであった…。

【転界結柱】穿界門の原理を応用し、大きな4本の柱である区画を囲み、その辺で囲まれた区域を別の場所に転送する仕組み。
【完全虚化】一護がウルキオラとの戦いで見せた変化。虚のような孔が開き、虚閃を放つなどその挙手投足はそれまでの戦いからは予測不能なものであった。