元週刊少年ジャンプ編集者が
漫画家から学んだことを書いていく




2020-05-22

第11回 キャラを印象に残すには、「オーバー」と「ギャップ」を使ってみよう






持ち込みや漫画賞の投稿で、こういうキャラ登場シーンを見ると、いつも「もったいない!」と思ってしまいます。



理由は何か。


2020-04-03

第10回 『クラスにいてほしい』奴こそが主人公になれる



少年漫画誌で、広く読まれる作品を目指すのにまず必要なのは、「主人公が嫌われない」ことだと思っています。


「そんなの当たり前だろ!」と思われるかもしれませんが、描いているうちに好感度ラインを踏み外してしまう新人作家さんの作品はよく見受けられます。 多くは、主人公を立たせよう!という意識が強すぎるあまり、「個性的かもしれないけど読者的に嬉しくはない」特徴をつけてしまい、裏目に出ることが原因です。

次のページをめくってもらうには、最低限嫌われないようにする必要がある。ですが、自分の描いているキャラが読者からどう見えるかを客観視するのは、最初のうちは難しいでしょう。

なので、「作家さんの描いたキャラクターが読む側からどう見えているかを伝える」のは、編集者の大事な仕事のひとつです。


2020-02-28

第9回 連載漫画にはこの2つが欠かせない



連載漫画を作る際に、「ココはおさえておこう!」ってポイントはなんでしょう?


最近、人と連載漫画についての話をする機会が多かったので、改めて考えてみました。



僕は今までバトル、ラブコメ、スポーツ、ギャグ、アニメ・小説のコミカライズ…と色々なジャンルの作品をやりましたが、どんなジャンルであろうと以下の二つのポイントを抑えながら作るべき、と経験から学びました。


2020-01-31

第8回 ストーリー構成はこの3つだけ覚えよう



漫画を面白くするために、最適なストーリー構成ってなんでしょう?


新人漫画家さんの作品を読む際、「構成はどうですか?」「起承転結はできていますか?」と質問されることが多いです。「起承転結」「序破急」「三幕構成」「ビート・シート」など、脚本術でさまざまな分析・言語化されているだけに、意識しやすい要素なのでしょう。


2019-12-13

第7回 漫画家になるために何を読めばいいのか問題



「プロになるためには、映画をたくさん観なきゃダメですか」「どんな本を読めばいいでしょうか」と、よく新人漫画家さんに聞かれます。


2019-11-22

第6回 漫画の打ち合わせでよくあるミス第1位とは?〜「すれ違い」に気をつけろ!〜



編集者と漫画家さんとの打ち合わせでよく起こるミス第1位は、「言葉のすれ違い」だと思ってます(サイトウ調べ)。


言葉のすれ違いとは何か?


2019-10-11

第5回 漫画編集者目線で、面白い読切漫画を分解してみる
〜尾田栄一郎先生『MONSTERS』の場合〜



『ONE PIECE』の尾田先生の描いた短編読切で、みなさんが真っ先に思い出せるのはどれでしょう。




たぶん、ワンピの原型である『ROMANCE DAWN』が上がると思います。が、サイトウは『MONSTERS』がそれに匹敵するくらい面白いと思っているので、全力で分析してみました。




『MONSTERS』は、『WANTED! 尾田栄一郎短編集』に収録されています。



ちなみに、ここからは尾田先生のチェック無し、サイトウの独断と偏見だけで書いていきます!

2019-09-27

第4回 キャラは無理して一人で立てなくていい〜「●●●」を使えばキャラは立つ〜



前回、「キャラを複数出すことであるモノが生まれる」と書きました。あるものとは?



ズバリ、「関係性」です。




漫画に限らず、エンタメの世界では「魅力的なキャラを作る」ことを至上命題とするものが多いです。特に主人公。少年ジャンプも例外ではありません。が、主人公1人だけを描いて魅力的なキャラに仕立てるのは、すげー難易度高いです。(もちろん、一人で動きまくる圧倒的な主人公を描ける作家さんもいます)


なので、プロの作家さんは「主人公を生み出す」と「他のキャラとどう組み合わせるか」をセットで考える人が多かったです。前回書いたように、ストーリー展開上最低限必要なキャラ数と、ストーリーを「面白く」見せていくキャラ数が一緒とは、必ずしも限らないのです。作品(企画)に最適なキャラ数を模索し、そしてキャラ同士がどんな「関係」なのか&どんな「感情」が向いているのか、「組み合わせ」を一緒に考えるクセをつけることをお勧めします。
これは新人作家さんにはだまされたと思ってトライしてほしい、超・使えるテクニックです。



たとえば「僕のヒーローアカデミア」で見てみましょう。
主人公・デクだけを抜き出すと…




一度は感じたことはありませんか?
「『ドラゴンボール』って、いつも敵が二人で出てくるな」って。



天津飯&餃子、ベジータ&ナッパ、19号&20号、17号&18号…








サイトウは昔から気になってたのですが、漫画編集者になってしばらくしてから、その理由に気づきました。 実は漫画テクニック的にめちゃ使えて、かつ非常に取り入れやすい理由だったので、新人作家さんも真似してみることをオススメします。



さて、その理由とは何か。






「僕のヒーローアカデミア」は、
「あるテクニック」を使うようにしたことで劇的に読みやすくなっています。






こんにちは。集英社の齊藤です。

このブログでは、 「少年ジャンプの編集者はこんな漫画技術を新人作家さんに伝えています。 もっと聞きたくなったらぜひ投稿&持ち込みしてください」ってな話、しかも可能なかぎり「具体的で」「すぐ使える」漫画技術を中心に書いていくブログです。



前回、「絵とセリフを一致させること」が漫画のわかりやすさにつながる、という話をしました。 そしてもう一つ、新人作家さんがやりがちで、でも知っていれば読みやすくできるポイントがあります。



それはなにか?

堀越耕平先生「僕のヒーローアカデミア」1巻と最新巻を例に見ていきましょう。








この「こち亀」のページには「あるテクニック」が見事に駆使されています。

なにがどうスゴいか…わかりますか?






はじめましてこんにちは。
集英社キャラクタービジネス室副室長の齊藤と申します。2005年に集英社に入社して14年半ほど週刊少年ジャンプ編集部在籍し、昨年末に異動するまで30本ほどの漫画を担当しました。

このブログでは、新人漫画家さん向けに「編集者はこんなことを新人さんに伝えているよ」、ってな話、精神論ではなく可能なかぎり「具体的で」「すぐ使える」漫画技術を書いていきます。